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Ultra Light
Ultra Light は、SQL Anywhereから必要な機能だけを抽出して作成する超小型データベースです。
アプリケーションに特化することにより、搭載する機器におけるデータベースの専有容量を極めてコンパクトにすることができます。
アプリケーションを開発するのに組込み機器用のスキルは必要ありません。ODBCや.NETといったデスクトップ向けアプリケーションの技術での組込みデータベースアプリケーション開発が可能です。また、データベースの経験が浅くとも開発しやすいよう作られています。
リモートのDBとセンターのDBを連携したソリューション例:全国の郵便局の配達員の端末上に使用されています。
(→IT Pro関連記事へ)
ハンディターミナルにSQL Anywhereを搭載する理由 ~ユーザニーズに応えるプラットフォーム~(1.25MB)
テキストファイルとの比較
Ultra Lightのデータベースを使用することで、テキストファイルと比較して以下のようなメリットがあります。
テキストファイル | Ultra Light | |
---|---|---|
開発期間 | 長い | 既製のものを使用するため短い |
メンテナンス | たいへん。人件費がかかる。 (見えないコストがかかっていることが多い) |
アプリケーションとデータ管理のデータベースを分けることでアプリケーションの変更の影響を最小限にとどめられるためメンテナンスが容易。 一定のサポート料 (パートナーとしてともにメリットのあるOEM契約) |
セキュリティ | ツール等の利用が必要 | DBの暗号化や通信の暗号化などの機能を利用してセキュリティを確保することができる |
障害時のリカバリ | 手作り (見えないコストがかかっていることが多い) |
15年以上のノウハウに基づいた、実績あるリカバリ機能を利用することができる |
プログラミングI/F | 独自ロジックを実装する必要あり (見えないコストがかかっていることが多い) |
ADO.NET、ODBCなどの汎用I/Fを利用できる。 他システムとの連携やシリーズ展開がしやすく、デスクトップ向けアプリケーションの技術での組込みデータベースアプリケーション開発できるため、技術者を広く集めやすい |
サーバとのデータ同期 | 手作り (見えないコストがかかっていることが多い) |
クライアント数万台規模のデータ同期の実績により競合解決に優れる既製のMobile Linkを利用することができ、ウィザード形式でOracleなどのデータベースとの同期設定ができる |
データベースのことは詳しいことはわからないが、機器へのDB組込みを検討しているので、詳しい説明を聞きたい、ここに記載されているOS以外の対応等、まずはお気軽にお問い合せください。
開発がスピードアップ / 動的SQLをサポート
動的SQLをサポートしているため、デスクトップのDBクライアントと同様の開発手法で機器のアプリが開発できます。
動的SQLとは、プログラム中にあらかじめ固定的に記述されたSQL文である組込みSQL(静的SQL)に対して、SQL文をアプリケーション側で動的に解釈しながら実行するものです。
そのため、これまで開発者はSQL 文に修正を加えるためにはデータベースへの登録にまで戻る必要がありましたが、コンポーネントを使う動的SQLでは、SQLはアプリケーション内に記述できるので修正が容易です。
Ultra Light の動的 SQL は、専有容量の小さいデバイスで使用するために特に設計されたSQLセットです。
SQL文を通常のプログラム・ソース内に記述できる上、利用できるSQL構文も豊富でたいへん使いやすくつくられています。
さまざまな開発ツールをサポート
業界標準として広く普及しているプログラミング・インタフェースやアプリケーション開発ツールをサポートしています。
(*eMbedded Visual C++ の機能性はversion 11よりVisual Studio 2005 に移行されました。)
多彩なコンポーネントを用意
Ultra Lightのコンポーネントは言語ごとのSDKに分かれており、さまざまな開発言語に対応しています。
● 開発用のコンポーネントとして、Ultra Light .NETを用意しているため、C# または Visual Basic.NET によるUltra Light 開発を.NET Compact Framework に統合することが可能です、このコンポーネントで構築したアプリケーションは、.NET Compact Framework (バージョン1.05.0000 以上) をサポートするデバイスに配備できます。
省リソースかつ超高速処理
Ultra Light は、SQL Anywhereの持つ「超高速」、「省リソースで動作可能」といった優れた特性を継承しています。
「ハードディスクなし」、「限られたメモリ」、「低速CPU」といった制約を持つリソースの限られたシステムに適しています。
各種端末に超高速データベースエンジンを搭載することで、快適かつスピーディなデータ検索・参照・更新が可能になります。
アプリケーションとの一体化
Ultra Lightを使用したアプリケーションの開発段階で双方を一体化することにより、デバイスへのデータベースのインストール作業が不要になります。
また、デバイスへのアプリケーション配備は、一体化アプリケーションをコピーするだけなので非常に簡単です。
システム管理者の負担減少
高い配備性
Ultra Lightで配布が必要となるライブラリは数個に過ぎず、わずかな数のファイルを開発者が指定した一つのディレクトリにインストールすればよいので、アプリケーションを容易に配布できます。
セキュリティ対策
悪意のあるアクセスや端末の紛失・盗難などによる大切な顧客情報や企業情報の漏えいを防ぐため、さまざまなセキュリティ対策を行っています。
データの暗号化には、最新の暗号化アルゴリズムと128ビット暗号化テクノロジを使用しています。
またUltra LightクライアントとMobile Linkデータベース同期サーバ間の通信ストリームも暗号化し、エンド・ツー・エンドのセキュリティを確保しています。
1 ユーザIDとパスワード認証によるログインチェック
2 データベースファイルを暗号化
3 クライアント─同期サーバ間の通信ストリームを暗号化
Mobile Linkデータベース同期サーバによる同期機能
Ultra Light はMobile Link のデータベース同期テクノロジを使用して、他社製データベース管理システムとも同期することができます。
SQL Anywhere、Oracle、Microsoft SQL Server、IBM DB2、MySQL, SAP Adaptive Server Enterprise、SAP IQなどODBC準拠のデータベースとの同期が可能です。
またUltra LightクライアントとMobile Link同期サーバ間の通信ストリームについてはHTTPSによる暗号化がサポートされており、同期処理自体が高い安全性を備えています。
多彩なスキーマ・ファイル生成手段
スキーマ・ファイルはSQL Anywhereデータベース、XML、Ultra Lightデータベースから作成することも可能です。
Ultra Light version 17 の仕様一覧
サポート対象のディプロイメントプラットフォーム
??Apple iOS
??Android
??Windows Phone
??Windows Mobile
??Windows x86、x64、および ARM
??Linux x86、x64、および ARM
??Apple OS X
データベース機能
??空間データ
??占有メモリー容量がわずか300KBの携帯端末 / スマートフォン向け超小規模データベース
??同期クライアントを内蔵 (バックグラウンド同期付き)
??データ / 通信ストリームの強力な暗号化
??トランザクション処理、参照整合性、複数テーブルの結合、UNION操作
??インデックスとクエリープランの使用を通じた高速なな更新と検索
??BLOB (バイナリラージオブジェクト) のサポート
??イベント通知
??動的なキャッシュサイズ変更
Ultra Light データベース統計情報
??データベースサイズ: 使用可能なストレージによる制限 (最大 2GB)
??行サイズ : 16 KB、BLOB データ用の追加空間あり
??テーブルサイズ : データベースサイズによる制限
??データベース当たりのテーブル数 : デバイスメモリによる制限のみ
??テーブル当たりの行数 : 1,600万
??テーブル当たりの列数 : 65,535
??トランザクション当たりのテーブル参照数 : 制限なし
SQL のサポート
??TIMESTAMP WITH TIMEZONE データ型
??INSERT、UPDATE、DELETE、SELECT の各文
??複数テーブルの結合
??サブクエリー
??幅広い SQL 関数
??集計関数
??GROUP BY 句
??UNION 操作
より詳しい技術情報(サポート)へ(技術資料、マニュアル、開発ライセンス無償Developers Editionのダウンロードなど)
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