Adaptive Server Anywhere (SQL Anywhere) 9 Express Bug Fix の配布にサイレントインストールを利用する
このマニュアルでは、PFTW フォーマットで Adaptive Server Anywhere (SQL Anywhere) 9 Express Bug Fix のサイレント・インストールを作成する方法について説明します。
Windows プラットフォームの Adaptive Server Anywhere (SQL Anywhere) 9 Express Bug Fixes (EBF) は、ZIP フォーマットの使用からPackage for the Web (PFTW) に変更されています。PFTW は、ZIP フォーマットと同様に、EBF インストールのコンテナです。
違いとしては、PFTW は自動的にインストールを起動するという点です。
-s 引数を PFTW 実行プログラムに追加すると、PFTW はサイレントに実行されます。ただし、パッケージに組み込まれたインストーラは、サイレントに起動しません。そのため、EBF インストールはサイレントに起動できないと認識されました。PFTW を完全にサイレントにするには、組み込みインストールもサイレント・モードで起動する必要があります。-a 引数に続くテキストは、PFTWが起動する実行プログラムに渡されます。したがって、インストーラをサイレントに起動するためのコマンド・ラインは、-a 引数を使用して PFTW コマンド・ラインに渡すことができます。
サイレントインストールを作成する
このマニュアルでは、必要な EBF をすでに http://www9.ianywhere.jp/sail/index.html からダウンロードしてあることを前提としています。
サイレントインストールを作成するには:
1. コマンド・プロンプトを開き、EBF インストール・イメージが含まれているディレクトリに変更します。
2. record モードを使用して PFTW を実行します。
<pftw-name>.exe -a -r
たとえば、Adaptive Server Anywhere (SQL Anywhere) 9.0.1 EBF 1922 イメージの場合は、以下のコマンドを使用します。
sa_901_win32_ebf_1922.exe -a -r
このコマンドは、Adaptive Server Anywhere (SQL Anywhere) EBF セットアップ・プログラムを実行し、ユーザが選択した内容に基づいて応答ファイルを作成します。応答ファイルは、setup.iss という名前を付けられて、Windows ディレクトリに配置されます。このファイルには、インストール中にダイアログ・ボックスに対して行った応答が含まれます。
インストール・プログラムを record モードで実行した場合は、たとえリブートが必要であっても、インストール・プログラムはオペレーティング・システムのリブートを提案しません。
3. EBF を配備するときに使用するオプションと設定を使用して、Adaptive Server Anywhere (SQL Anywhere) EBF をインストールします。サイレント・インストール時にはパスを上書きできます。
サイレントインストールを起動する
1. 応答ファイルがインストール・イメージ・ディレクトリに存在する場合は、インストール・イメージが含まれているディレクトリから以下のコマンドを入力することによってサイレント・インストールを実行できます。
<pftw-name>.exe -s -a -s
例:
sa_901_win32_ebf_1922.exe -s -a -s
応答ファイルが別の場所にある場合は、-f1 (小文字の L ではなく 1) オプションを使用して応答ファイルの場所を指定する必要があります。以下のコマンド・ラインでは、f1 と引用符の間にスペースを入れないでください。
sa_901_win32_ebf_1922.exe -s -a -s
-f1″c:\winnt\setup.iss”
2. サイレント・インストールの実行に関連する追加情報については、以下のマニュアル・リファレンスを参照してください。
ASA プログラミング・ガイド
データベースとアプリケーションの配備
サイレント・インストールを使用した配備
サイレント・インストールの実行