SAP SQL Anywhere における セルフヒーリング統計情報

 

この記事のオリジナルは、Glenn Paulley が sybase.com に2009年11月に掲載したものです。この中で、Glenn は SQL Anywhere がデータベース管理者によるデータベースパフォーマンスのチューニングの必要なく動作するキーとなる機能、SQL Anywhere の統計管理の機能について語っています。

 

SQL Anywhere は、1992年 [1] から自動の自己管理の統計収集を提供しています。SQL Anywhere 12 では、さらに一歩進んで、SQL Anywhere のカラムヒストグラムを自己監視かつ自己治癒する統計ガバナーを実装しました。SQL Anywhere 12 における自己治癒統計管理には、以下が含まれます。

  • クエリーの選択度推定エラーの記録とカテゴライズ
  • 低オーバーヘッドでの統計エラーの自動・自律補正
  • カラムヒストグラムのメンテナビリティーの自律監視と自律検出

 

 

エラーの特定

 

SQL Anywhere 12 では、サーバーはクエリー処理中の全サーチ条件における各述部と推定エラーの総計を監視します。

実際の選択度と推定選択度間の差は、不要な補正を避けるため、選択度が小さいエラーにはバイアスがかけられています。

この調整されたエラーで、サーバーは、そのカラムの述部の数とエラーの総数をベースにして各カラムヒストグラムのエラーメトリックを計算します。

このメトリックは、推定値と実際の値と間に大きな差が出る述部に好意的にバイアスがかけられ、エラーが20%から30%の間の場合にはステップ機能を含むように、また、エラーが35%より大きい場合には別のステップを含むようにします。

もし、計算されたメトリックがスレッシュホールドの値よりも大きい場合、そしてサーバーがそのカラムを含む述部に20よりも多く遭遇した場合、そのカラムヒストグラムは、補正候補として考えられます。

 

カラムヒストグラムの補正

 

サーバーがあるカラムヒストグラムに補正が必要だと決定した後、サーバーが自由に試みられる問題修正の方法は3つあります。

 

 

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