TECHNOLOGY

Tips !(使用上のテクニック)

対象バージョン : 7.0.x、8.0.x、9.0.x
対象OS : 全て(Windows CEを除く)

ST0610056

データベースが動作していないデータベース・サーバの操作

Tips !

データベースが動作していないデータベース・サーバは、一見接続が行なえず操作できないように思われますが、以下のような方法で接続を行ない、操作することが可能です。

実行中のデータベースが無い状態でデータベース・サーバへ接続するには、ユーティリティ・データベース(utility_db) という特別なデータベースを使用します。このデータベースは、システム管理用に存在する物理的な実体を持たないダミーのデータベースです。

なお、ユーティリティ・データベースは、デフォルトではパスワードが有効になっていない為、そのままでは接続できません。
予め、データベース・サーバの実行ファイル(dbsrv?.exe)と同じディレクトリに格納されている、util_db.ini という名前のファイルに、パスワードを設定して頂く必要がございます。

下記の例では、util_db.ini ファイルの内容を次のように編集し、パスワードを “sql” と設定したと仮定しております。
 [UTILITY_DB]
 PWD=sql

(例) 
・データベースが動作していないデータベース・サーバ上で新たなデータベースを起動する
dbisql -q -c “eng={サーバ名};dbn=utility_db;uid=dba;pwd=sql” “start database ‘{データベース・ファイル名}’ on {サーバ名}”

・データベースが動作していないデータベース・サーバを停止する
dbstop -y -c “eng={サーバ名};dbn=utility_db;uid=dba;pwd=sql”

ユーティリティ・データベースの詳細につきましては、以下のオンライン・マニュアルをご参照下さい。
 ASA データベース管理ガイド
  データベース・ファイルの処理
   ユーティリティ・データベースの使用
    ユーティリティ・データベースへの接続