SAP SQL Anywhere パッケージ概要

 

SAP SQL Anywhere とは

SAP SQL Anywhereとは、いくつかのコンポーネントを同梱したパッケージの名前であり、メインとなるRDBMSサーバーの名前でもあります。SAP SQL Anywhereのパッケージの中にはRDBMSの他、データベース同期のためのミドルウェアも含まれます。

メインとなる RDBMS SQL Anywhere は、インストールが簡単で、インストールしてすぐ使用できる非常に使いやすい標準SQLに準拠した汎用RDBMSです。
スタンドアロンでも小~大規模クラサバ環境でもマルチアクセス環境でも、低コストでご利用いただけます。
高機能でありながらたいへん軽く、低スペックのPCでも動作するため、システム全体のマシンコストを大幅に削減することが可能です。

現在TPC-Cベンチマークにおいて10コアマシンで9万ユーザーを処理し、価格性能比において、No.1のポジションを獲得しています。

仮想環境やクラウド環境でも問題なく稼働します。

 

SAP SQL Anywhere 17 日本語版リリース

SAP SQL Anywhere の概要についてはこちらをご欄ください。

  • version 11より、お客様の環境に合わせてご利用いただけるようエディションが分かれました。エディションの詳細はこちらをご覧ください。
  • 対応OSについては、こちらをご参照ください。
  • ライセンス体系については、こちらをご参照ください。(2013年のSAPジャパンとの法人統合以降、SAPのライセンスおよび価格と旧アイエニウェア・ソリューションズのライセンスおよび価格が存在し、契約や商流など様々な条件により適用が異なっております。2015年1月以降購入いただけるものはすべてSAPのライセンスおよび価格となり以前のものと異なりますので、ご注意ください。こちらのリンク先資料は、SAPのライセンスポリシーです。)
  • 購入についてはお問い合わせください。

 

 

SAP SQL Anywhere の特徴

 

“Always Available”なソリューションで企業システムにいつでもどこからでもアクセス (分散アーキテクチャ)

 

SAP SQL Anywhereのパッケージに含まれるメインとなるRDBMSサーバー?SQL Anywhereは、使いやすい一般的なRDBMSでありながら、非常にユニークな特長を持っています。

SQL Anywhereは、基幹サーバーで稼動させる以外にも、支店サーバや部門サーバ、さらには個人のデスクトップPCやノートPCなどでもデータベースを稼動させることができます。

また、SQL Anywhereのパッケージに同梱されているMobile Linkのデータベース間同期ミドルウェアを使用することで、それぞれのデータベース間のスムーズな同期が可能です。

Mobile Link 同期ミドルウェアを使用して、分散データの集約・分析、基幹データのモバイル拡張など

 

基幹データベースへのアクセス、ローカルのデータベースへのアクセスをシームレスに行うことが可能なため、ネットワークに繋がらないオフライン環境でも常にデータベースの情報にアクセスすることが可能です。

これを私たちは”Alwas Available”な情報アクセスと呼んでいます。

また、ローカルのデータベースにアクセスできるということは、最速でデータにアクセスできることでもあります。

SQL Anywhere 開発コンセプト
・フル機能の SQLに対応したRDBMS
・使いやすさ
・初期設定のままで発揮される高いパフォーマンス
・組込みの容易さ
・相互運用性/オープンなアーキテクチャ
・クロスプラットフォームサポート
・顧客の要望に柔軟に対応

省リソースDBMS がもたらすエンタープライズ・パワー

SAP SQL Anywhereのパッケージに含まれるメインのRDBMS SQL Anywhereは、 WindowsからUNIXまで、幅広いOSに対応しています。

また、軽量でありながら高速・高機能であり、自己管理機能に優れるため、サーバーに限らず、専任のデータベース管理者のいない、デスクトップPC、ノートPCまで広い範囲で使用することができ、 シングルユーザーとマルチユーザー双方に柔軟に対応することができます。

MORE: about SQL Anywhere (DBサーバー)
MORE: about Mobile Link (DB同期)

先進のデータベース同期ミドルウェアのコンポーネントなどを含むパッケージ製品

SAP SQL Anywhere のパッケージには、低コストで使いやすく超高速なRDBMS だけでなく、Oracleなどの他社製データベースとの同期が可能な同期ミドルウェアなどいくつかのコンポーネントが含まれています。

< SAP SQL Anywhere の主要コンポーネント >

SQL Anywhere
省リソースで稼動する高性能自己管理型RDBMS
(v9まではAdaptive Server Anywehere、v10よりパッケージと同じSQL Anywhereに名称変更)

Mobile Link
他社製RDBMSとのシンクロナイゼーション

Ultra Light
モバイル向け超小型データベース

その他のコンポーネント
データベースの管理や設計を行う多彩なツール

SQL Anywheere 11よりエディションが分かれました。エディションの詳細はこちらをご参照ください。

 

SAP SQL Anywhere の性能

SQL Anywhereが提供する機能および性能は、 実際に製品を導入されたお客様から多くの高い評価をいただいています。
SQL Anywhereは、データベースのカスタマイズやチューニングなど、 ユーザーの手を煩わせることなく、 そのままの状態でも優れたパフォーマンスを発揮できるよう設計されています。 一方で、必要に応じたチューニングも可能です。

 

パフォーマンス維持/向上のためのベンチマーク・テスト

version 16では、TPC-Cベンチマークの結果を発表しました。
現在価格性能比においてNo.1 に位置しています。TPC-Cベンチマークの結果の詳細については、こちらのブログをご参照ください。

MORE: about SQL Anywhere (DBサーバー)

 

SAP SQL Anywhere の利用シーン

SAP SQL Anywhereのパッケージに含まれるメインとなるRDBMSサーバー SQL Anywhereは、標準的なRDBMSでありながら、その軽量性、使いやすさ、管理のしやすさ、パッケージに含まれるデータベース間同期技術などなど他社に類を見ない優れた製品特長により、 非常に幅広い分野で利用されています。

金融・銀行・保険 バンキングシステム、無人店舗、保険代理店システム、事故調査システム、EC、SFA、etc
小売店 POSシステム、ストコン、自動販売機、在庫管理、ワイヤレスハンディー注文、etc
通信 PBXシステム、コールセンター、etc
医療/ヘルスケア レセコン、電子処方箋、自動調剤機、在宅ヘルスケア、看護支援システム、検査機器、救急医療システム、SFA
公共事業 交通システム、現場管理システム、刑務所管理システム、etc
建設 土木積算システム、現場管理システム、etc
運輸/輸送 倉庫管理システム、配送員システム、ルート管理システム、etc
製造 FAシステム、生産管理、etc
サービス ホテル予約システム、etc
食品 給食センターシステム、POSシステム、etc
その他 会計、販売管理、ERP、セキュリティソフト、BIツール、ネットワーク管理ソフト、バックアップソフト、開発ツール、etc

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小~大規模システムのデーターベースサーバーとして

SAP SQL Anywhereのパッケージに含まれるメインとなるRDBMS エンジンSQL Anywhereは、軽量なためモバイルのデータベースとして名が知られていますが、パフォーマンスも高く、64bitマシン、UNIXまで対応しており、非常に低コストで実現できる信頼性の高い中大規模システムのデータベースサーバーとしても利用されています。

それほど高価なサーバーマシンでなくとも何万ものユーザー、テラバイト規模のデータに対応し、パフォーマンスを発揮するため、マシンコストを抑えることができます。

また自己管理機能に優れるため専用のデータベース管理者も必要なく、管理コストも抑えることができ、システム全体のコストを抑えることが可能です。

また、version 10 以降高可用性の機能など大規模向けの機能がさらに強化され続けています。

version 11より、お客様の環境に合わせてご利用いただけるようエディションが分かれました。

MORE: about SQL Anywhere (DBエンジン)

アプリケーションへの埋め込みデータベースサーバーとして

SAP SQL Anywhereのパッケージに含まれるメインとなるRDBMS サーバーSQL Anywhereは、アプリケーションに埋め込みやすく、インストールが簡単で専任管理者を必要としないため、ソフトウェア・パッケージ製品に組み込む(同梱する)データベースとして多く利用されています。

例えば、業務会計ソフトウェアのパッケージ製品とともに自動的にユーザーのPCにSQL Anywhereをインストール、 そのアプリケーションが扱う各種データを容易に管理することができます。

SAP SQL AnywhereのDBが稼動していることをユーザに意識させることなくアプリケーションを利用いただけます。

例えば
ミロク情報サービス
株式会社シグマソリューションズ
NDソフトウェア株式会社
株式会社ビーイング
・シマンテック(旧ベリタス)

SAP SQL Anywhereのパッケージに含まれるメインとなるRDBMSサーバーSQL Anywhereは、 自己管理機能に優れ、 専任のデータベース管理者がおけない環境などのスマードコンピューティングデバイスのアプリケーションに埋め込まれて利用されています。
突然の電源断などにも対応しています。
例えば、POSレジから入力される膨大な商品の販売データをSAP SQL Anywhereが管理、 将来の販売計画や在庫管理にも役立てることができます。

ガソリンスタンドのPOSや、全国の郵便局の配達員の端末上でも問題なく日々稼動します。
(→IT Pro関連記事へ)

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リモートの分散&統合データベースとして

例えば、CRMシステムのクライアント側でこれらを使用すると、営業員は、基幹データベースにある顧客情報や購買履歴を、 手元のSQL Anywhereで管理、いつでもどこからでも即座にアクセスすることができるため、 迅速な顧客対応が可能になります。

例えば
化粧品販売支援

ワールドワイドに展開する保険会社の代理店システムとして数万台規模で導入された実績や、全国の郵便局の配送員が持つ携帯端末による物流・顧客管理などの実績があります。
(→IT Pro関連記事へ)

ハンディーターミナル上のSQL Anywhereデータベースと基幹のOracleデータベースをMobile Linkのデータベース同期ミドルウェアで連携しています。ネットワークに繋がらない環境でのオフラインデータアクセスの実現と、データベースや通信の暗号化機能などのセキュリティ機能が評価されました。

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スマートフォン上のSQL Anywhereのデータベースと本部のOracleデータベースとをMobile Linkのデータベース同期ミドルウェアで連携しています。ネットワークに繋がらない環境でのオフラインデータアクセスや、セキリュティの他、データベース同期のミドルウェアを独自開発する場合の開発期間やコストとの比較結果が評価されました。

MORE: about Mobile Link (DB同期)


<日本テクノ・ラボ様 「Security Print System」事例>

SQL Anywhereのパッケージに含まれるMobile Linkのデータベース同期ミドルウェアでオフィス間の分散したデータを連携します。
フリーのデータベースから、価格が安く、サポートの信頼できるSQL Anywhereへリプレースされました。分散アーキテクチャによる拡張性も評価されました。

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